1日目 <10月3日(金)> |
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定時で仕事を終え即効で帰宅すします。19時頃に自宅を出発、舞鶴へ向けて真っ暗な舞鶴自動車道をひた走ります。
21時頃に東舞鶴港のフェリー乗り場に到着。新日本海フェリーで北海道を目指します。
さすがにこの時期の受付窓口はガラガラ、必要な書類を書いて窓口へ提出し、お金を払います。バイクは手荷物扱いになることにチョッと驚く。人間より大きな手荷物っていったい・・・。
23時の出港までまだ時間が有るので、コンビニへ買出しに出かけることにします。船内での食事はかなり割高だと聞いていたので、船内レストランの利用を控えることにします。
買出しを終えてフェリー乗り場へ戻るも待機場所に並ぶバイクは1台もいません。やっぱりこんな時期に北海道までバイクでツーリングに出かける物好きなどいないのかな?と思ったが、乗船開始までには3人の物好きが現れた。後に、その中の1人とは再会することになります。
さぁいよいよ乗船開始です。行って来ま〜す。
本日の走行距離;150km
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2日目 <10月4日(土)> |
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2日目は終日船内で軟禁状態です。海が時化ているせいでデッキに出ることが出来ず、大半の時間をツーリングマップルとにらめっこをして過ごす羽目に。
気分転換に船内をウロウロするが何も無い、売店も閉まっています。
レストランや売店は営業時間が来ると船内放送で知らせてくれます。ただ営業時間は非常に短く、すぐに閉まってしまいます。
夕食を取るためにレストランへ行きます。社員食堂風のレストランで、順番に並んだおかずとご飯を適当に取りながらレジに持って行くスタイル。普通に取ったつもりが2000円を超えてビックリ。そんなに取ったかな?それとも単に食い過ぎか?などと思いつつ空いている席で食べる。味は可も無く不可も無くといった感じ。
食後に大浴場へと向かいます。人生初の船のお風呂、船の揺れに合わせてちゃぷんちゃぷんと揺れるお湯、チョッとした波のあるプールの様です。誰も入ってこないことを良いことに、童心に返ってしばらく楽しんで暇を潰します。
明日に備え、荷物を片付け下船準備を済ませておきます。
小樽へは朝4時頃に到着です。早起きは苦手なので早めに就寝することにします。おやすみなさい。
本日の走行距離;0km
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3日目 <10月5日(日)> |
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いよいよ北海道ツーリング出発の地、小樽へ到着です。
船内に響き渡る油圧モーターの轟音と共にフェリーのランプドアーが開いた瞬間、差し込む眩しい光が旅の始まりを盛り上げてくれるのだが、早朝に到着したフェリーのランプドアーからは星空が・・・。あら残念!
フェリーのランプドアーを駆け下り、そのまま小樽を後にします。札樽自動車道−道央自動車道−日高自動車道と乗り継ぎ、先ずは襟裳岬を目指します。
沼の端西ICから一般道へ、国道235号線のバイパスを走行中、道路を横切る子連れの狸と遭遇。いきなり北海道を実感。
狸ぐらいは兵庫県にもいるはずだが、普段お目に掛かることは無いです。
程なく走ると新冠町に入ります。新冠町と隣の静内町には多くの牧場があり競走馬の故郷です。
国道235号線から道道209号線への分岐付近にパーキングがあり、そこからは眼下に広がる牧草地帯を臨むことが出来ます。
道道209号線に入ると道路脇には多くの牧場が並び、引退した有名競走馬が見学できる牧場もあるようですが、ただ管理人は競馬には興味が無いので立ち寄りませんでした。
鉄馬も好きだが本物の馬も好きと言う人は立ち寄ってみてください。その時は下調べをお忘れなく。
牧歌的な雰囲気の中を気持ちよく伸びる真っ直ぐな道を草を食むサラブレッドを横目に眺めながら気持ちの良いツーリングを楽しみます。
その後、道道71号線で隣町の静内町へと向かいます。
静内町では有名な桜並木があります。桜は以前車で訪れた時に見たのですが、今回も立ち寄ることにします。
道幅二十間の真っ直ぐな桜並木がおよそ7kmも続き、「道100選」「桜100選」「街路樹100選」に選ばれる程の名所だそうで、その名に恥じない立派な桜並木です。もっとも桜が咲いていればの話ですが・・・。
さて二十間道路の桜並木を後にして、再び国道235号線に戻り、襟裳岬を目指すことにします。
途中から国道235号線に別れを告げ、国道336号線に入ります。
国道336号線は通称「黄金道路」、莫大な建設費を投じて建設した道なのでそう呼ばれているらしい。
太平洋を右に見ながらひたすた襟裳岬を目指して走ります。当然のことながら快走路です。
北海道では、札幌以外は全て快走路な気もしますが・・・。
襟裳岬を目前に暫し黄金道路とお別れです。
道道34号線に入るとこれまでとはすこし風景が変わります。
丘陵地帯をアップダウンを繰り返しながら、心地よいワインディングが続きます。
ただ、夏には濃い霧が発生することが有るので注意が必要です。
なにせ襟裳岬は霧で有名ですから。
管理人も以前に車で訪れた時は酷い霧で、襟裳岬沖を航行する船舶の為、霧中信号用の巨大なスピーカーが唸りをあげていました。
襟裳岬には、駐車場とお土産屋があります。また、「風の館」という施設があり、襟裳岬の強風を体験できます。
さて襟裳岬を後にして、帯広を目指すことにします。
道道34号線を通って再び黄金道路こと国道336号線方面へ向かいます。
岬の東側は西側の丘陵地帯とは打って変わって、平坦で草原の中を駆け抜ける感じの道で、周辺には牧場が点在します。
国道336号線に入ると険しい断崖絶壁と太平洋との隙間を無理やり道路を作ったといった雰囲気で、お金が掛かっているのが良くわかります。当時は工事中で片側通行区間では信号の待ち時間が10分以上有ったような記憶があります。(間違っていたらごめんなさい)
その後、国道336号線を帯広を目指してひた走り、国道236号線に入ります。
途中で、ツーリングマップルに「長さ9.2km、日本一の防風林」の記載を発見し、寄り道するべく道道55号線&名も無き農道を乗り継ぎ「日本一の防風林」を目指します。
ところが、途中で「橋崩壊のため通行止め」の看板が・・・。実は直前に北海道東部を襲う大きな地震が発生しており、その影響で橋が崩壊したようです。
テレビでも大きく報道していましたので、事前に宿などに確認したところ「特に問題ない」との情報は得ていたのですがこの橋は大丈夫では無かったようです。
急遽適当な農道をウロウロ走って無事道道62号線に復帰。北海道の道が碁盤の目のような道で助かりました。
その道中で思わぬ物を発見しました。タレントの田中義剛氏が経営する「花畑牧場」を発見しました。場所は詳しく書きませんが、ネットで検索をするとピンポイントで調べがついてしまいます。(便利なような怖いような)
さて本題の「日本一の防風林」ですが、う〜ん・・・期待ハズレ・・・かな?イメージと違いました。勝手な想像はやめましょう。
気を取り直し、国道38号線で帯広を目指します。そろそろお昼です。朝食が早かったせいもあり、腹ペコです。そこで帯広には「豚丼」なる食べ物がありますのでそれを食べることにします。
BSE問題で大手牛丼チェーンが「豚丼」を出していましたが、似て非なるものです。帯広の豚丼の方が格段に旨いです。帯広に立ち寄りの際には是非食べてください。
帯広といえばもう一つ有名な物があります。「六花亭(ろっかてい)」の本店があります。フキノトウが描かれたパッケージでお馴染みのホワイトチョコレートは管理人も大好物です。
六花亭でお土産を購入し、会社と自宅へ送ります。会社用には奮発して6000円の詰め合わせセットを送ることにしました。なにせ1週間も有給を取って休んでますから、この位は当然でしょうか?
六花亭本店にはとっておきの名物があったのですが、管理人はこの時点では知りませんでした。数日後、ある方に教えてもらいましたが、時既に遅し・・・。残念!次回の楽しみにします。
帯広を後にして、本日の宿がある弟子屈町を目指し、先ずは国道241号線を足寄方面に向かいます。
見渡す限りの畑、その中を直線的な道が続きます。
足寄を過ぎると徐々に森が深くなっていきます。深い森の中を超ハイペースで駆け抜ける豪快なツーリングが楽しめるでしょう。
途中で国道241号線から道道664号線に入り、オンネトーへ寄り道します。
ただ、オンネトーへは国道241号線からのアクセス道路はかなり整備されていますが、道道664号線にはまだ狭いダート区間が残っており、対向車とのすれ違いはヒヤヒヤで、深い砂利区間の通過には泣きそうでした。
転倒すること無く無事オンネトーに到着です。写真では分かりませんが、青く澄んだ神秘的な湖ですが、以前に訪れた時より整備が進み、年々メジャー化しているようです。
神秘的な雰囲気が失われ無いことを願うばかりです。
さて、日が暮れる前には宿に着きたいので先を急ぐことにします。
北海道の日没は早いです。ましてやこの時期です、あっという間に真っ暗になってしまいます。街灯などありません。
国道241号線へ復帰し、弟子屈町を目指します。道中は信号など無いに等しい、深い森の中を豪快に駆け抜け、爽快なツーリングを堪能します。
双湖台を過ぎた辺りからキツイ下り勾配と中・低速コーナーがしばらく続きます。
森を抜け、パッと視界が開けると弟子屈町までは目と鼻の先です。
日没は過ぎてしまいましたが、無事に本日のお宿「ペンション ビラオ」に到着です。今日から5日間お世話になります。
早速チェックインです。開口一番「外国に住んでいた事はありませんか?」と尋ねられる。もちろんありません。
4連泊もして周辺をゆっくり観光するスタイルが珍しく思えたので、こんな質問になったのでしょうか?
今の日本ではごく少数派のスタイルであることには間違いないでしょうが、元来日本には「湯治」という文化があり、長期滞在すること自体は珍しいことではないと思います。ただ、湯治と観光は違うかも知れませんが。
何れにしても今日は良く走りました。美味しい夕食をいただいた後は、貸切状態の温泉にゆっくり浸かって即就寝です。おやすみなさい。
本日の走行距離;620km
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