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ツーリングレポート北海道編(2003年10月3日〜10月13日)、第2話


4日目 <10月6日(月)>
今日は知床半島方面へ行く予定です。
朝食を食べて、8時頃に出発しました。肌寒いですが良い天気です。ツーリングにはこのぐらいがちょうど良いです。

先ずは「摩周湖」へ行くことにします。北海道を代表する観光地のひとつです。
国道391号線を川湯温泉方面へ、川湯温泉駅の手前で道道52号線に入ります。
グングンと高度を上げながら低速コーナーを抜ける楽しいワインディングです。しかし、楽しい時間はあっと言う間に終わってしまいます。
摩周湖 第3展望台摩周湖 第1展望台
登りきった所が第3展望台(写真左)です。第3展望台から3km程南へ走ると第1展望台(写真右)です。
素朴な疑問ですが、第2展望台が無いのは何故なんでしょうか?
摩周湖へ訪れるのは今回で3回目です。霧で有名な摩周湖ですが毎回晴れています。管理人は霧の摩周湖を見たことがありません。
以前ツアー旅行で訪れた際に、バスガイドのお姉さんが「晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れますよ〜」って言ってました。女性ライダーの方は気をつけて下さい。って言うか俺3回も見ちまったよ〜!
裏摩周湖展望台
気を取り直して今度は裏摩周湖展望台に行きます。ツアー旅行では絶対に行かないような場所です。それでは第1展望台を後にします。
道道52号線のダラダラと長い下り坂を下りて再び弟子屈町の中心部に戻ってきました。国道243号線から道道885号線に入り畑の中のなが〜い直線を走った後、道道150号線を北上します。
裏摩周湖展望台は小さいながらもちゃんと駐車場・トイレや展望用の櫓まであります。意外と立派です。
ただ、櫓の背が低いのか、樹木の背が高いのか、チョッと木が邪魔な感じです。
裏摩周湖展望台のすぐ近くには「神の子池」と言う神秘的な池があります。管理人は昨日のダートに懲りてパスしてしまいました。チョッと後悔してます。

開陽台展望台再び道道150号線を戻ります。次の目的地「開陽台展望台」を目指します。
北海道を旅するライダーにとって開陽台展望台は聖地のような存在です。ライダーなら誰でも知っているメジャースポットです。名前を知らなくても一度ぐらいは写真を見たことがあるでしょう。
「地球が丸く見える」を売りにしていますが丸く見えますか?
一応写真でも地平線が丸く見えますね。

開陽台展望台を後にし、本日メインの知床半島へ向かって出発します。
開陽台展望台を出発してすぐ北十九号線(写真左下)を通ります。
アップダウンを繰り返しながら、地平線の向こう側へ消えるなが〜い直線道路です。やり過ごした車がなかなか視界からいなくなりません。

その後、道道975号線を経て国道244号線(写真下)に入ります。なんとなく雲行きが怪しくなってきました。
北十九号線国道244号線国道335号線に突き当たるとそこはもう海です。
海に沿って北上し、羅臼を目指します。
樹木の間から国後島が見え隠れしながら海岸に沿った快走路を軽快にバイクを流します。

羅臼に到着後、昼食を取って外に出るとポツポツと雨が降り始めてきました。
カッパの準備をしているうちにどんどん雨が強くなってきました。最悪です。
これからって時に雨に降られるなんてついていません。日ごろの行いがよほど悪いのでしょうか?しかし、天気を恨んでも仕方がありません。諦めて雨の中をブルーな気持ちになりながら知床峠を越えます。

因みに、羅臼から道道87号線を突き当りまで行くと「味処 熊の穴」と言うラーメン屋があります。最果ての地で熊の肉を食らうのは如何ですか?前にも一度行ったのことがあるので今回はパスしましたが、「熊の肉のチャーシュー食ったことある」って話のネタにはなると思います。

雨の中、国道334号線をグッと我慢しながらひた走ります。硫黄山
斜里町を過ぎた辺りでようやく雨も上がってくれました。
国道344号線から国道391号線に入り、宿の有る弟子屈町方向に進路を取ります。

途中「硫黄山」に寄り道します。駐車場にバイクを止めて煙の出ている辺りを目指して少し歩きます。
噴気孔の近くでは何やらテレビの中継?をしていたのでさり気なくフレームインしようとしたらスタッフの人に止められてしまいました。残念ながら失敗です。

硫黄山を後にし、道道52号線で屈斜路湖畔を走りながら帰路に着きます。屈斜路湖畔を走っていると、3頭のエゾシカに遭遇しました。堂々と道を渡って森の中へ消えていきました。
こんな人気の多い所でもいるんですね。あまり人を恐れていない様子です。近くにキャンプ場が点在しているので、誰かが餌をあげているのでしょうか?

少し早めに宿に戻ったので、バイクを掃除することにします。
北海道で雨の中を走るといつもドロドロになるような気がするんですが、気のせいでしょうか?
それとも畑の土が風で飛ばされて、路上にたくさん溜まっているのでしょうか?謎です。

今日も夕食後、貸切状態の温泉にゆっくり浸かって就寝です。おやすみなさい。

本日の走行距離;340km


5日目 <10月7日(火)>
今日はチョッと遠出をします。美瑛まで行きたいと思います。
前日に宿の人と相談して、今日は朝食も夕食もキャンセルしての出発です。
今日はちゃんと天気予報で天気は確認しています。昨日のようなミスは出来ません。
今朝は冷え込みが厳しいです。気温−1℃、寒いはずです。バイクも真っ白です。空が白染む6時前に宿を出発です。

国道241号線を上士幌町までひたすら走りますが、かなり寒いです。鼻水が止まりません。途中にコンビにがないので、朝ごはんはもう少しお預けです。
ようやく上士幌町でコンビニを発見、早速朝食です。暖かいコーヒーと肉まんを買って食べますが、肉まんを持つ手が震えています。暫し休憩の後、「ナイタイ高原牧場」へ向けて出発です。
ナイタイ高原牧場道道806号線をしばらく走り、案内標識の通り進むと整備された草原の中を縫うように走る、気持ちの良いワインディングが現れます。ワインディングを抜けると展望台があります。
展望台からは十勝平野を一望できます。

ナイタイ高原を後にして、国道273号線まで道道806号線を戻ります。
国道273号線を北上して、三国峠を目指します。
糠平湖の横を過ぎた辺りから白樺林の中を道幅が広く路肩も広い非常に気持ちのいい高速ワインディングが続きます。
三国峠の手前では樹海の上を高架の道路で駆け抜けます。
高架の道路を抜けるとすぐに三国峠です。駐車場・トイレと売店がありますので、チョッと休憩します。三国峠
今自分が走ってきた道を眺めることが出来ますが、写真を取っていなかったのがとっても残念です。

三国峠を後にして、次の目的地「銀河の滝」「流星の滝」に向かいます。ツアー旅行でもお馴染みのメジャースポットで混雑が予想されますが目の前を通るので寄り道します。
そのまま国道273号線から国道39号線を経て層雲峡方面へ向かいます。途中で舞鶴のフェリー乗り場で一緒だったライダーとすれ違いました。果たして彼は気が付いただろうか?
銀河・流星の滝に着くと、さすがにメジャースポットなだけあってたくさんの観光バスが来ています。紅葉のシーズンですから当然ですね。
駐車場にバイクを止めていると神戸ナンバーに気づいたツアー旅行中のおじさんに声を掛けられ、根掘り葉掘りと質問攻めにあってしまいました。

層雲峡を後にして、国道39号線を旭川方面に進路を取ります。途中から道道140号線に入り道道37号線を乗り継いで、旭川の市街地を避け国道237号線を利用して美瑛町へ。
美瑛町1そろそろお昼なので、昼食にラーメンを食べたら体はポカポカです。張り切ってツーリングを再開です。

美瑛町と言えば丘の町で有名です。かつてはCMの撮影にもたくさん使われていたようです。
今回は写真で見るような自分だけの風景を求めてウロウロしてみましたが、残念ながら満足のいくような風景には出会えませんでした。やはりじっくり腰を据え、時間を掛ける必要があるようです。
プロの写真家にはかないません。当たり前ですね。

道道966号線を白金温泉方面へ走るとやや交通量が多いです。そこで道道824号線へ入り、上富良野を目指すことにします。美瑛町2
その直後に、路肩を走るキタキツネに遭遇、減速して数秒間並走し、さすが北海道と再び関心していると、突然道路側へ飛び出してきたので、危うく事故るところでした。焦る私を尻目にキタキツネは茂みの向こうに走り去ってしまいました。
その後、富良野の市街地をパスするために道道298号線に入ります。

そこで給油の為に立ち寄ったガソリンスタンドで珍しい経験をしました。「レギュラー満タン」と言うと「レギュラー品切れなんです。ハイオクでもいいですか?」ってガソリンスタンドでガソリン品切れってそんなアホな。それともカモられた?

そのまま道道298号線を国道38号線まで走ります。途中にはドラマ「北の国から」のロケ地「麓郷の森」がありますが、以前にも行ったことがあるので今回はパスします。
国道38号線に入り、狩勝峠を通って宿に帰ることにします。ずいぶん日が傾いてきました。北海道の日没は本当に早く感じます。この時期は2時を過ぎると太陽が視界に入ってきます。兵庫県と比べて1時間近く早いように感じます。(大袈裟ですが、感覚的にはそのぐらいに感じます)

狩勝峠狩勝峠まではどんどん高度を上げながら中・高速コーナーが続きます。
狩勝峠のパーキングエリアには、駐車場・トイレ・売店・展望台と一通り揃ってますのでチョッとひと休みします。
写真の時刻は16:30分頃です。兵庫県だと12月頃の感じでしょうか?とても10月とは思えません。
狩勝峠を下りきる頃には完全に暗闇でした。

その後、17時過ぎに夕食を取り、宿へ向けて暗闇の中をひた走ります。店が閉まるのが早いので早めに食事は済ませておきます。
道道75号線・道道133号線・国道274号線・国道241号線を乗り継いで宿へと向かいます。

帰路の途中、阿寒湖の近くを走行中に向こうの方から多数のオレンジ色のパトライトが近づいてきます。街灯は一切ありませんから非常に遠くから見えます。「一体何じゃ?」と思いつつ走っていると5台程の大型トレーラーとすれ違いました。
すれ違いざまに見た積荷は、なんと「戦車」でした。さすが北海道と三度関心してしまいました。

21時前に、今日も無事宿に到着です。さすがに今日は疲れました。いつも以上にゆっくりと温泉に浸かって就寝です。それにしても毎日温泉が貸切状態なのはありがたいです。宿の経営は大丈夫なのか心配するほどです。それではおやすみなさい。

本日の走行距離;680km

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