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ツーリングレポート北海道編(2003年10月3日〜10月13日)、第4話


8日目 <10月10日(金)>
北海道ツーリングも半分以上の予定を消化しました。今日は登別カルルス温泉まで走ります。今日も寄り道をしている時間はあまり無さそうです。
今朝は曇っていますが、お天気は回復傾向です。午後には晴れそうです。

ノシャップ岬8時前に宿を出発し、先ずは「ノシャップ岬」へ向かいます。
寄り道をする時間が無いと言いながら、いきなり逆方向へ走り始めます。
単にどんな所なのか行って見たかっただけなんですが、石碑があるだけでした。

ノシャップ岬を後にして、南を目指します。
日本海を右に眺めながら道道106号線を南下します。
道道106号線は通称「日本海オロロンライン」と呼ばれ、ライダー憧れの道です。
何処までも伸びる真っ直ぐな道、右に日本海、左にサロベツ原野を臨むこの道の良さは筆舌に尽くし難く、一気に走り抜けてしまうのが勿体無い程です。
しばらく喜びを噛み締めながらのツーリングを楽しみます。

その後、道道444号線に入り、「宮ノ台」へ寄り道します。ツーリングマップルで「感動的な広大なサロベツ原野と利尻山を眺望」と書いてあり、この文句に釣られました。
宮ノ台サロベツ原生花園
国道40号線を少し戻り、宮ノ台に到着です。
高台に展望用の建物が建っています。ガラス張りの建物ですが何となく薄汚れています。
訪れる人が少ないのでしょうか?それともシーズン中はキチンと掃除がされているのでしょうか?
眺めは、写真(上左)のような感じです・・・。天気がイマイチなのが悔やまれます。

再び同じ道を道道106号線まで戻ります。道中「サロベツ原生花園」に立ち寄ります。
散策用の木道が設けられていますが、さすがにこの時期は一面茶色です。
オロロンライン
道道106号線を再び南下します。
どこまでも続く真っ直ぐな道、本当に気持ちが良いです。
後ろ髪を引かれながらオロロンラインを後にして、国道232号線に入ります。淡々と国道を走ります。時折丘の上に発電用の風車を見かけます。
お天気も回復してきました。ご機嫌にバイクを走らせます。

道の駅 おびら鰊番屋」で休んでいると、地元のライダーが話しかけてきました。しばらく話をし、情報交換をします。スピード違反の取締りをしていたことを伝え出発します。

国道232号線を更に南下し、留萌まで走ります。
留萌から国道233号線に入り、深川へ向かい、道央自動車道へ入ります。
砂川サービスエリアでお土産を買い込みます。砂川SAはハイウェイオアシスを併設しているので北海道のお土産は殆ど揃っています。
夕張メロンとタラバガニを買って自宅へ送ります。そして北海道定番のお土産「白い恋人」も忘れずに購入します。管理人も大好きです。

札幌などの都市部を高速道路で一気に抜け、登別東ICで高速道路を降り、道道2号線で登別カルルス温泉を目指します。ICを降りると宿まではもうすぐです。

本日も無事に宿へ到着です。本日のお宿は「鈴木旅館」です。かなり歴史の有る旅館のようで、部屋や料理は昔ながらの温泉宿といった感じです。最近の新しい温泉宿と比べると設備面では見劣りします。
ただ、肝心のお湯は非常に気持ちのいい、いいお湯です。何がどう良いのか言葉にするのが難しいのですが、とにかく不思議な気持ちよさに襲われます。長旅の疲れも吹っ飛びました。
ここでも相変わらず貸切状態での入浴です。この旅が始まって以来ずっとお風呂は貸切状態ですね。

本日の走行距離;490km


9日目 <10月11日(土)>
さて、今日は北海道最終日です。長いようで短い、あっと言う間の北海道ツーリングでした。
しかし、まだ終わりではありません。気を引き締めて行きましょう。事故を起こせば全てがぶち壊しですから。
今日の予定は、函館からフェリーで大間へ渡ります。
いつの通り、8時頃に宿を出発します。今日も良いお天気です。

先ずは「洞爺湖」を目指し、道道2号線を北上します。比較的アップダウンがあり、タイトコーナーが続きます。
あまり景色を楽しんでいる余裕がありません。朝からチョッとハードです。
国道453号線に入ると、洞爺湖方面に進路を取ります。少し走りると洞爺湖です。温泉街、ホテル街を抜け、キラキラ輝く湖面を眺めながら国道230号線を走ります。

羊蹄山国道230号線から道道66号線を経て次の目的地、「羊蹄山」を目指します。
羊蹄山を右に眺めながら、牧歌的な雰囲気の中の道を走り抜けます。

その後、国道5号線を通って長万部へ向かいます。
長万部からは内浦湾に沿って直線的な道が続きます。この辺りの交通量は多いですが、流れ速く、信号も少ないので、快走路です。

途中にJR函館本線「森駅」があります。ここは全国の駅弁の頂点に立つと言っても過言ではない「いかめし」でお馴染みの駅です。
百貨店の駅弁フェアでは売り切れ必至の人気駅弁です。

森駅を過ぎると海岸を離れ、内陸へ入っていきます。函館までもうすぐです。
国道5号線のバイパスを使えば一気に函館市内まで時間短縮できます。旧道は「街路樹100選」にも選ばれる道ですが、交通量は多い目ですので、今回はバイパスを利用します。
函館市街を抜け、東日本フェリー※のフェリーターミナルへ無事到着です。
(※東日本フェリーの航路を津軽海峡フェリーが引き継いでいるようです)
乗船手続きを済ませて、程なく乗船開始です。ついに北海道を離れる瞬間がやって来てしまいました。
ついセンチメンタルな気分に浸ってしまいます。
函館を後に、大間へ向けて出港です。
函館港津軽海峡に沈む夕日
大間へ到着した頃にはすっかり日は沈んでいました。
今日のお宿は「サンホテル大間」です。フェリーターミナルのすぐ近くです。
せっかく大間に来たのですから、今夜の夕食は大間のマグロをしっかり頂きました。

本日の走行距離;160km


10日目 <10月12日(日)>
今日は栃木県の親戚の家まで行きます。
朝8時頃にホテルを出発。先ずは「大間崎」に向かいます。今朝はうす曇りです。午後には晴れる予報ですから心配ないでしょう。

大間崎大間漁港を横目に漁村の細い道を通って大間崎まで走ります。
駐車場も無い小さな公園風の場所に看板とマグロのオブジェがあります。写真ではマグロはシッポだけしか写っていませんね。
看板も一昨日に何処かで見た看板とそっくりなデザインですね。どっちが真似たのか?それとも偶然か?

大間崎を後に、次の目的地「恐山」を目指して国道279号線を津軽海峡に沿って走ります。
海岸線に沿って走る道ですが比較的真っ直ぐな道です。
ただ、大畑町の手前にタイトコーナーが連続する区間があります。
そこを抜けると、大畑町です。
大畑町から県道4号線に入ります。

県道4号線に入ると徐々に山深くなっていきます。県道284号線との分岐を過ぎた辺りから、道幅も1.5車線になります。山深い所ですからこのぐらいの道が普通なんでしょうが、北海道の道に慣れると狭く感じます。
そのまま恐山まで山肌に張り付くようにタイトコーナーが連続し、走り応え十分です。
濡れ落ち葉に注意しながら、無事に恐山に到着です。
恐山三途の川
荒涼とした、寂しい雰囲気の場所をイメージしていましたが、駐車場は観光バスと観光客で溢れています。交通整理のガードマンが居るほどです。「え?なんで?」って感じです。
どうやら偶然にも「恐山秋詣り」と言う秋祭りが行われていたようです。
随分賑やかな恐山を後に、県道4号線をむつ市へ下っていきます。
再び国道279号線を陸奥湾に沿って野辺地町まで走ります。交通量は多いですが流れは速いです。

野辺地町から国道4号線をしばらく走り、国道394号線に入ります。紅葉が進んだ森の中を比較的ハイペースで駆け抜けながら「奥入瀬渓流」を目指します。
八甲田山に近づくにつれ徐々にコーナーがタイトになってきます。スピードを落として紅葉を楽しみなさいと言わんばかりです。
その後、国道103号線に入ると道幅も狭くなり、辛うじて2車線を確保している感じです。その狭い道路で紅葉を見るために路肩へ車を止められるとたちまち渋滞が発生します。困ったものです。
国道102号線との交差点で、奥入瀬渓流方面に右折しますがまったく動きません。すり抜けをするスペースもまったくありません。しばらく様子を見ますが動きません。
紅葉シーズンの3連休ですから無理もありません。諦めます。あまり遅くなると栃木の親戚にも心配をかけてしまいます。
Uターンをして国道102号線で十和田市方面に脱出します。対向車線は激しい渋滞です。

そのまま十和田市を抜け八戸自動車道に乗り、ひたすら栃木県を目指して走ります。
想像以上に時間が掛かってしまいました。お尻も限界です。奥入瀬渓流でさっさと諦めて正解だったようです。
西那須野塩原ICで降りて、親戚宅を目指します。日没を過ぎてしまいましたが、無事到着です。
久しぶりの訪問です。暖かく迎えていただきました。

本日の走行距離;750km


11日目 <10月13日(月)>
今日は栃木県から兵庫県の自宅まで走ります。
道中は、殆どが高速道路ですが、東京では一般道を少し走ります。田舎者の管理人はチョッとドキドキです。
8時前に親戚宅を出発し、西那須野塩原ICから東北自動車道に乗り、一路東京を目指します。天気はうす曇りですが東京では雨の予報です。

東京からは中央自動車道を通って帰ることにします。中央自動車道に入った辺りから、ポツポツと雨が降ってきました。
相模湖を過ぎた辺りから急に激しくなって来ました。ヘルメットのエアインテークを開けていると水が噴出してくるほどです。道路もまるで川のようです。たまらず談合坂SAに避難、しばらく雨宿りをして雨雲をやり過ごします。
その後、淡々と高速道路を西へ西へと向かって走り続けます。ヘトヘトになりながら何とか無事に自宅へ帰りつきました。
バイクもトラブル無く良く走ってくれました。お疲れさんです。

荷物の片付けは後回しにして、今日はさっさとお風呂に入って寝ることにします。明日から仕事ですから。

本日の走行距離;780km


長々と書きましたが、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。

総走行距離;4760km



今回の北海道ツーリングで感じたこと
連泊のすすめ

一般的にバイクで北海道ツーリングをする場合、宿泊はキャンプ場やライダーハウスを利用するイメージがあります。しかし、今回は同じ宿に連泊することにしました。
そのメリットとして以下の点があるからです。
メリット
 ・キャンプ道具や寝袋などが不要になり、荷物を減らすことが出来る。
 ・キャンプ道具や寝袋などの購入費用が不要。
 ・前もって荷物を送ったり、送り返したり出来る。
 ・毎朝の荷造りから開放される。
 ・日中は荷物を宿へ置いて行けるので、身軽である。
 ・荷物が無いのでバイクを離れる時も盗難の心配が無い。
 ・雨天の場合はツーリングを止めて、観光や温泉巡りなどに変更できる。
 ・基本的に食事&お風呂&寝床が快適である。

もちろんデメリットもあります。
デメリット
 ・宿泊費用が高く付く。
 ・宿の周辺では同じ道を走ることが多くなる。
 ・日帰りで行くことが出来る範囲が限られ、行動範囲が狭い。
 ・他のライダーとの交流が少ない。

どんな方法でも、メリット&デメリットがありますが、こんな方法も一つの手段として参考にしていただければと思います。
北海道バイクツーリングをためらっている方が、これを機に北海道へ旅立っていただければ嬉しいです。

北海道ツーリングに旅立った場合、一部の旅人に中毒症状を引き起こす場合があります。この場合、あなたの懐具合を著しく害する恐れがあります。また、極稀に北海道へ住みついてしまう場合があるとの報告もあります。いかなる結果に成ろうとも当方では一切の責任を負いません。


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