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ツーリングレポート北海道編(2003年10月3日〜10月13日)、第3話


6日目 <10月8日(水)>
今日は釧路湿原から根室半島方面へ行く予定でしたが予定変更です。
雨に降られ、ちっとも楽しめなかった知床半島へ行くことにします。
釧路湿原、霧多布湿原、霧多布岬、根室半島、納沙布岬、風連湖、厚岸〜根室を繋ぐ道道123号線・道道142号線など見所・走り所はたくさんあるのですが、今回は諦めることにします。
今日もツーリング日和です。8時頃に宿を出発し、知床半島を目指して国道243号線を走ります。

この辺りで、一昨日から気になっていることがあるんですが、交差点でこちら側の信号が「青」なのに交差点を横切る車がちょくちょくいるんですよ、「危ないやんけ!」って思っていたんですけど、でも良く見ると、交差する側の道路には信号機が無いんですよ!「そんなアホな」って思うでしょうが、無いんですよ!マジで。何の為の青信号なのか意味が分かりません。
気をつけて国道243号線を走ります。

突然ですが寄り道です。一昨日と同じ道を走っても面白くないので、「多和平」に寄り道することにします。
多和平多和平は360°の展望が売りです。
写真では分かりませんが小高い丘の頂に大きな櫓が組んであり、周りには背の高い木がありませんので本当に360°の展望が楽しめます。北海道の雄大さを改めて実感して、多和平を後にします。

南へ向かい、適当な農道を走りながら、国道272号線を目指します。国道272号線に出ると標津町方面に進路を取り、知床半島を目指します。
国道272号線は、なが〜い直線が牧歌的な雰囲気の中を貫くよく整備された道ですので、ハイスピードツーリングになるでしょう。
ただ、何処でも言えることですが、スピード違反の取締りにはくれぐれも注意して下さいね。
標津町に入ると国道335号線に入ります。ここからは一昨日と同じルートです。他に道が無いので仕方がありません。

羅臼岳羅臼を過ぎ、国道334号線に入ります。徐々に高度を上げながら比較的真っ直ぐな道を少し走ります。
しばらく走るとタイトコーナーが現れます。この辺りから知床峠まではドンドン高度を上げながら中・低速コーナーが続きます。非常に気持ち良く気分爽快なツーリングが楽しめます。
知床峠のパーキングでは、駐車場、トイレ、展望スペースがありますので、ひと休みしながら羅臼岳の雄姿を眺めます。
ここからは、根室海峡を挟んだ向こう側に国後島を臨むことも出来ます。
知床峠を出発し、次の目的地「知床五湖」に向かいます。

知床峠の北側はコーナーは少なく、ダラダラと直線的な下りが続きます。峠道にしてはやや単調です。下りきった所で、道道93号線に入ります。
アップダウンを繰り返しながら、短い直線と中速コーナーをいくつか抜け、「カムイワッカ湯の滝」の看板を横目に少し走ると知床五湖に到着です。
 知床五湖 1湖知床五湖 2湖知床五湖 3湖
 知床五湖 4湖知床五湖 5湖
有料駐車場にバイクを止め、歩いて散策します。ここは言わずと知れた知床半島1番の観光地です。
当然のことながら観光バスでたくさんの観光客が訪れています。ただツアーで訪れている方は時間の関係で1湖と2湖だけの観光が多いようですが、みなさんは是非、全てを見て回って下さいね。
ここで注意が必要なのは、「熊」です。頻繁に熊出没による立ち入り制限が行われることがあるようです。その時は、1湖と2湖しか見ることが出来ないかもしれません。

知床半島の先端へは特別保護地区の為に立ち入ることが出来ません。どうしても行きたいと言う方は、ウトロ港から遊覧船(道東観光開発)が出ていますので、検討してみてください。
小清水原生花園
さて次の目的地、「小清水原生花園」を目指して出発します。
国道334号線を斜里町へ向かって走ります。
途中に「オシンコシン滝」があります。この滝は道路脇のパーキングに止めるだけで見ることが出来ますので超お手軽な観光スポットです。
斜里町を過ぎ、国道244号線へ入ってしばらく走ると、オホーツク海と濤沸湖に挟まれた狭い砂丘を国道と鉄道が場所を取り合うように貫き、残りの砂丘が小清水原生花園です。
この辺り一体が小清水原生花園だと思うのですが、さすがにこの時期は花が咲いていません。
駐車場にバイクを止めて、展望台まで登るとオホーツク海が一望、遠くには知床半島も見えます。小清水原生花園の線路
地平線の向こう側まで、真っ直ぐに線路が伸びます。一度ぐらいはローカル電車に揺られながら、の〜んびりと電車の旅もしてみたいですね。

そろそろ日が傾いてきました。帰る体制に入ります。
先ずは、道道102号線から国道334号線を乗り継ぎ美幌町を目指します。そこから更に国道243号線で「美幌峠」を目指します。
美幌から美幌峠までは直線的な道で一本調子で坂道を上っていきます。

美幌峠には道の駅を兼ねた大きなパーキングがあります。観光バスも来ていますので、にぎやかです。
美幌峠からは目の前に大きな屈斜路湖が広がります。写真のフレームに収まりません。
眼下にはこれから走る道が確認できます。一気に峠を駆け下り、その先は深い森の中に吸い込まれていくのが写真でもお分かりいただけると思います。なかなかイイ感じの道です。

宿まではあと少しですが、日も暮れそうです。早速美幌峠を出発します。
さっき美幌峠から見た道を下ります。タイトコーナー1つで一気に峠を下ります。その後、森の中へ飛び込み、森の中のワインディングを駆け抜けると、宿は目と鼻の先です。
美幌峠屈斜路湖
今日も無事に宿へ戻ってきました。
今日は他のお客さんはいないそうです。完全に貸切状態になってしまいました。
夕食も宿の人とバーベキューです。実にアットホームな夕食です。
その席で住み込みでアルバイトをしている女の子が、以前は帯広の六花亭で働いていたらしく、「サクサクパイ」と言うパイがお勧めだと教えてくれました。
みなさんもお立ち寄りの際は是非お土産に、と言いたい所ですが、何とそのパイは「賞味期限が3時間」だそうです。とても持ち帰れませんので、是非お店でお召し上がり下さい。

今日はお腹いっぱいです。今日も貸切状態の温泉に浸かって就寝です。おやすみなさい。

本日の走行距離;360km


7日目 <10月9日(木)>
今朝でこのお宿ともお別れです。不要になった着替えや荷物を自宅へ送ってもらう様にお願いして、8時前に宿を出発します。
今日は稚内まで一気に北上します。あまり寄り道をしている時間は無さそうです。今日もツーリング日和ですが、稚内方面はやや心配な予報です。

いつもの道、見慣れた交差点、見慣れた風景の中を通り過ぎ、先ずは美幌峠を目指します。昨日とは反対方向からのアプローチです。
美幌峠を過ぎ美幌町から道道248号線に入り、能取湖方面に向かいます。何も無い田舎道が続きます。
国道238号線に出た後、サロマ湖を目指し、国道をひた走ります。

サロマ湖さすがに日本で三番目に大きな湖なだけあって対岸が見えません。当然写真のフレームにも納まりません。
まるで海のようです。実際オホーツク海と直接繋がっています。海と繋がっていても湖なんですね。
海との境目は、どうなっているのだろうか?などと、しょーも無いことを考えながらも先を急ぎます。でもやっぱり気になる海との境目、湖口を見に行くことにします。
サロマ湖沿いに国道238号線を湧別町まで北上し、道道656号線に入ります。
小さな漁村を抜けると、行き止まりです。何も無いと思っていましたが、展望台があります。とりあえず登ってみますが、湖口は良く見えません・・・。残念!
国道238号線まで戻り、稚内を目指して北上を続けます。

紋別を通過し、ひた走ります。興部を通過しても、ひたすら走ります。枝幸を過ぎましたが、まだ走ります。
遠いです。とにかく遠いです。メッチャ遠いです。
この区間は何度通っても遠いです。神戸〜広島間ぐらいありますからね。しかも一般道路です。

クッチャロ湖まだ浜頓別町です。でも、チョッと寄り道をします。「クッチャロ湖」へ寄り道です。
とても静かです。誰も居ないと思ったら荷物満載のバイクがやってきました。しばらく話をしているとやっぱり聞かれてしまいました。「凄い荷物が少ないですね」って。すいません軟弱者ですから、勘弁してやってください。
サロマ湖を出ておよそ4時間、時刻は午後3時前です。
雲行きもチョッと怪しくなってきました。先を急ぎます。

再び国道238号線を北上し、とりあえず「宗谷岬」を目指します。
ざっと50kmぐらいでしょうか?もう一頑張りです。

宗谷岬雨が降りそうですが、無事に宗谷岬へ到着です。
宗谷岬のガソリンスタンドで給油をすると、最北端のガソリンスタンドでの給油を記念して、証明書と記念品を頂きました。「こんな事して儲かるのか?」と思いつつ、感謝!
観光客が意外とたくさんいて、写真を撮るのも順番待ちです。
あいにくの空模様で樺太は見えませんでした。晴れていると良く見えるそうです。

宗谷岬を後にして、本日の宿がある稚内を目指します。
国道238号線を宗谷湾に沿って走ります。
それにしても朝からずっと国道238号線を走っている気がする。
稚内市街に入ると国道40号線に入る。その後、道道106号線を経て道道254号線に入ると、宿は目の前です。
途中で道路脇のパーキングから利尻富士の写真をパチリと1枚。辛うじて利尻富士を拝むことが出来ました。利尻富士

その後、少し走って本日のお宿「富士門」に無事到着です。
今にも泣き出しそうな空模様でしたが、何とか持ちました。やっぱり日頃の行いは良いようです。


利尻島&礼文島へ行きたい方へ
朝に稚内を出発する日帰りの定期観光がありますので、是非利尻島・礼文島を訪れることをお勧めします。
バイクを持ち込むと非常の高く付きますので、バイクは駐車場へ預けて、東日本海フェリー※で各島へ渡り、フェリーターミナルで宗谷バスの定期観光を申し込むのが良いと思います。1日で利尻島・礼文島両方の島を回ることが出来ます。
ただし、以前車で旅行した時に利用したので、現在では変わっている可能性がありますので、よく確認して下さい。
(※東日本海フェリーの航路をハートランドフェリーが引き継いでいるようです)

本日の走行距離;430km

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